[ブラジルのみつばち]
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ハチミツ(蜂蜜)
ミツバチは木や草の花から吸い取ったミツ(蜜)を胃の中に貯えます。
お腹がいっぱいになると、巣箱に帰って、ミツを吐き出して
巣の中に貯えたり、帰りを待っていた仲間に与えたりします。
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生産原価の高いブラジルの養蜂産業
現在のブラジルでは、農家の女性や少年たちは
アフリカ化したミツバチに恐れて巣に近づかないといいます。
下の写真のように、巣箱の中の無数のハチを扱うには、
刺されないように
きちんとした防御服を着なければなりません。
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世界で40番目以下であったハチミツの生産量を
ベスト10の仲間に入るまでに押し上げたのは
アフリカ化したハチのお手柄ですが
一方では彼らの「乱暴さ」のために
養蜂に従事する人がなかなか集まらず、人件費が高くなり
安全設備にも大きな経費がかかるのです。
だから、ブラジルのハチミツは生産原価が高くて
国際的な競争力が不足しています。
ブラジルは現在ではハチミツを輸入しているのです。
しかし、研究家たちは決してあきらめません。
今でも「針の無いハチ」を使って生産性を上げる研究が
真剣に続けられています。
また、養蜂産業界では生産技術の面で、現状を打開するような
明るい見通しも立っています。
ひとつは、ハチたちに同一種の花のミツだけを吸わせて
各種の特定成分のハチミツを造ることが軌道に乗ったことです。
たとえば、幼児に与えるミツや
貧血気味の人が求めるミツなどが
食品工学の専門家との提携で研究され実用化されています。
もうひとつの明るいニュースは「プロポリス」です。
ブラジルのプロポリスは国際的に大変評判がいいのです。
ハチミツを輸入しても
プロポリスは輸出するのです。