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ふれあい
神奈川県座間市にお住まいの
橋本篤志さんご家族とチョウとのふれあい記録です
アゲハチョウのフェニックス君が羽化してこの世に生まれ出たとき
初めて目にしたのは、やさしい人間の家族でした。
橋本さんのお手紙から
家の近くの大きな山椒の木が去年のはじめに切られてしまい
我が家の庭の小さな山椒だけが残りました。
繁殖の場を無くしたチョウたちは
この小さな木に集まって産卵しますが
9月の下旬にもなると
生まれた幼虫たちはすべての葉を食い尽くしてしまいます。
このままでは餌不足で幼虫たちは全滅です。
それで、幼虫を保護してサナギにまで育て越冬させているのです。
遠くの雑木林から山椒の葉を採ってきますが
いつその木が伐採されるかが心配です
フェニックスの誕生日は1999年の11月25日でした。
春を待てないで、これから冬だというのに
我が家の居間で羽化しました。
みんなに可愛がられました。
いつもはお勉強中の・・・
次女の明子の頭に止まって休むのが好きです。
だけど・・・
みんなが学校やお仕事に出かけてしまうと
家事で忙しいお母さんに甘えます。
お母さんは仕方なく仕事の手を休めて読書です。
昼下がりの静かなひととき。
家の外の凍るような木枯らしを
フェニックスは知りません。
「お母さんが温たかい!」
お父さんは日曜日になると
日ごろの仕事の疲れが出てお昼寝です。
僕もお昼寝しようっと!
お父さんのお顔の上でハネを立ててお休みモードに入りました。
「ううう! くすぐったいよ」
こうして、真冬のフェニックスは2月5日までの72日間
幸せな生活を送ることができたのです。
橋本篤志さんは、お手紙を次のように結んでいます。
『よくがんばって長生きしたね。ゆっくりお休み』と声をかけて
庭の土に還(かえ)してやりました。
座間市は新宿から電車で1時間くらいのところですが
都市化がどんどん進むのが心配です。
それでもまだ私の家の近くに小さな林があり
アオスジアゲハ、キアゲハ、ナミアゲハ、カラスアゲハなどが
飛び回っています。
県立座間谷戸山公園は存在意義が大きいのです。
チョウの飼い方については
中秀司さんのサイトが詳しく説明しています。
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